1月2日(日) 礼拝メッセージ要旨
「この主のもとに来なさい」 ペテロの手紙第一2章3~5節
今年の教会の年間聖句は「あなたがたは、主が恵み深い方だということを味わいました。この主のもとに来なさい」(ペテロの手紙第一2章3~4節)です。ペテロは、あなたがたは主のすばらしさを味わい、主が尊いことを味わったはずです。だからこの主のみもとにいらっしゃい。この主に近づきなさいとすすめるのです。このペテロの手紙はもともと洗礼を受けて間もない人々のために書かれたものです。洗礼を受けてキリスト者として生き始める。その姿が生まれたばかりの乳飲み子にたとえられているのです。こうして信仰の歩みを始めた信仰者にとって、たったひとつのものが大切であり、それが「純粋な、みことばの乳」なのです。これさえあれば信仰者の生命が養われ、すこやかに成長していくのです。 ところで、私どもは何を食べておいしいと感じるでしょうか。味覚というのは千差万別で個人によって違うのです。それだけに何を食べておいしいと感じるかは、その人を表現していることになり、その人らしさを感じさせるものです。そこでペテロは語るのです。「あなたがたは、主が恵み深い方だということを味わいました。この主のもとに来なさい」。ペテロはキリスト者とは何か?「それはキリストが、恵み深い方であることを味わった人間である」と定義します。味を知っている。キリストの味を知っている。それはキリストの恵みの深さを味わうことだというのです。主を仰いでいると、とても気持ちよくなる。本当に自分を生かしてくださる。まるで主はおいしい食物のようである。そこで当然のように「味わい知った」という言葉を用いたのです。私どもは罪からの救いによって、キリストの味を知ることがゆるされた者です。そのキリストの味に集中するために、この主のもとに近づかなければならないのです。「この主のもとに来なさい」という言葉は、「神様を拝みに来る」という特別の意味を持っているのです。私どもが主のみもとに来たということは、この主を礼拝しに来たということです。今年は、私どもの救いのために、ご自身を犠牲としてささげられたこの方のもとに自分のすべてを献げる思いで礼拝に励み、キリストの豊かさを味わい尽くすような歩みを記したいと思います。
「主のすばらしさを味わい、これを見つめよ」 詩篇 34篇8節