6月24日(日)礼拝メッセージ要旨
「高くしてくださる神様」 ルカの福音書14章7-14節
本日の本文は、前の段落の続きでありまして1-6節でイエス様が水種を患った人を癒してくださって帰された後の場面です。ところが良く読んで見ますと、前の段落と逆の状況になったことがわかります。最初は、パリサイ人たちがイエス様を見つめていました。それはイエス様が安息日に水種を患っている人をどうするのか、ということを見ていたことでした。しかし、7節以降では、イエス様が彼らの姿をご覧になって、パリサイ人たちに一つのたとえ話をしてくださいます。
その家の中で招かれた人々が上座を選んでいる様子をご覧になったイエス様は次のようにお話しします。「婚礼の披露宴に招かれたときには、上座にすわってはいけません。」そしてその理由は「あなたより身分の高い人が、招かれているかもしれない」ということでした。そしてその人より偉い人が招かれているならば、招いた人は先に上座に座ってしまった人にきて「この人に席を譲ってください」というからです。そして上座を選んで座った人はどうなるのかを言いますと恥をかいて、末席に着くことになるのでした。それはすでに他に招かれた人々がそれぞれのところに座っていて、席がなくて末席にしか座ることが出来ない状況であったからです。自分の地位や立場などを考えて自分は上座を選んで座ろうとしましたが、しかしそれは招いた人によって決められることでありました。
そこでイエス様は恥をかくようなことはしないで「招かれるようなことがあって、行ったなら、末席に着きなさい。」末席に座るというのは、自らそのような高ぶりをしないということでしょう。そしてそれには末席であっても心満たされたことによって満足できるということです。私たちは自分の力で自分を偉い人にしたいと思うことはないでしょうか。しかしイエス様は、そのような人々は神様によって低くされると語られます。逆に神様の恵みと愛によって心満たされ、どんな席でも満足できる者は、たとえこの世では末席のようなところにいましたが、やがてのあの時には神様によって高くされるのです。