6月3日(日)礼拝メッセージ要旨
「カレブのように」 ヨシュア記14章6-15節
本日の本文を含めてヨシュア記14章以降では、イスラエルが征服したカナンの地を各部族に割り当てる内容です。ヨシュア記12章までカナン征服のための戦いが終わり、各部族にその地を割り当てますが、13章にはヨルダン川の東側でのことが書かれています。そして14章以降からヨルダン川の西側で残りの部族への割り当てが続きます。ですからヨルダン川の西側での割り当ての内容の中で、最初に出て来ることが本日の本文であってカレブの話しなのです。
イスラエルはヨルダン川を渡って、最初はカナンの中央を、その後南の方を、最後には北の方を征服しました。ところがその戦いの中で全ての地を征服し、全ての部族を追い払った事ではありませんでした。あるところは、まだ征服出来ず残っている部族もありましたが、ヘブロンの山地のその中で一か所だったのです。そこには丈夫で大きな城壁をもつ町が多くあり、そしてアナク人という強い人々が住んでいましたので、イスラエルはその地を占領する事ができなかったのです。ところが、ユダ部族に属していたカレブは最初に出て来て「主があの日に約束されたこの山地を私に与えてください。」とヨシュアに求めました。このようなカレブの姿を通して、私たちは彼の変わらない信仰とその信仰から出て来る勇気を学ぶことが出来ます。
先ず、カレブはヨシュアに45年前の出来事をその時の約束を思い起こさせます。そしてその時も、今までも「私は私の神、主に従い通しました。」と語ります。カレブは彼の人生を通して、神様に従い通して来たのです。いかなる状況の中でも神様だけを見上げ、その時頂いた約束が成就されるという信仰を持ち続けてきた、と言う事です。そのようなカレブは神様がともにいてくだされば、あのアナク人とも戦って勝つことが出来るという勇気をも持っていたのです。私たちの人生の中にどんなに大変な苦しみがあるとしても、カレブのように神様に従いつつ、信仰の道を大胆に歩んで行く者になりたいと思います。