礼拝メッセージ

10月29日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「本当に豊かな者」               ルカの福音書12章13-21節
 本日の本のたとえ話は「愚かな金持ち」と呼ばれるものです。このたとえ話は四つの福音書の中でもルカの福音書だけに書かれている者ですが、しかしイエス様のたとえ話の中では良く知られている内容です。そのたとえ話の始まりはひとりの人がイエス様に遺産の分配についてお願いをしたことからです。当時、遺産の分け方がありましたが、この人の兄弟はそれを守らなかったでしょう。それについて、イエス様に解決して頂こうと思った彼でしたが、しかしイエス様は彼の心の中にある貪欲の問題を指摘してくださり「愚かな金持ち」というたとえ話をしてくださったのです。
 たとえ話の内容は非常にわかりやすいです。ある金持ちがいましたが、彼の畑が豊作でした。元々金持ちであった彼の倉庫はすでにいっぱいになっていたので、彼は豊作の作物を如何したらいいか、悩み始めました。それで思いついたのが今の倉庫を取り壊してもっと大きな倉庫を作り、そこに豊作の作物を全部入れて置くと言うことでした。それに思いついた彼は、自分のたましいに「これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ。」と言ったのです。財産をたくさん蓄えることが出来た金持ちは、その財産によって自分のたましいがこれから安心して楽しむことが出来ると思ったことです。
 しかし、この時、神様からのことばは違うものでした。そのようにたくさんの財産によって安心している彼に対して神様は「おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。」と話されました。そうなりますと、彼の財産はもう彼のものでなくなります。それで神様は自分のいのちを保証できないものをもって自分のいのちを守ろうとする金持ちに対して愚かな者と話されたのです。私たちの願いは誰に向かっているでしょうか。それが自分であるなら、それは神様の前では富まないものです。自分のために蓄えるものではなく、自分に与えられたものを神様に使い、神様の前に蓄えるものになりたいと思います。

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