3月26日(日) 礼拝メッセージ要旨
「真の故郷」 ヘブル人への手紙11章13-16節
ヘブル人への手紙11章は信仰の章とも言われますが、その通りに11章には信仰によって生きて行った人々の名前が羅列されています。アベルをはじめ、エノク、ノア、そしてアブラハム、イサク、ヤコブ、最後にはサラという名前が書かれていますが、本日の本文では「これらの人々はみな、信仰の人々として死にました。」と説明しています。そして彼らはどのように生きて行ったのかということについては、本文の16節に「さらにすぐれた故郷、すなわち天の故郷にあこがれていた」と説明されています。即ち、信仰の先祖たちとも言われる彼らは、天の故郷という真の故郷を見上げて生きて来たのです。それでは彼らが生きて来た人生はどのようなものだったでしょうか。
一つ目に、彼らは信仰によって生きて行き、最後まで信仰の人々としてこの世を去って行ったのです。3節から出て来るその名前を見ますと、「信仰によって、アベルは、」ということばをもって、一人一人がどのような人生を生きたのかが説明されています。そして彼らは「信仰の人々として」と書かれていますが、それは「信仰の中で」という意味です。即ち、その生の最後までも神様の約束を信じていたという事です。たとえこの地上においては「約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるかにそれを見て喜び迎え」入れたのです。二つ目に彼らは、いつもこの地上での人生が旅人のようなものとして思って、そう告白して生きて行きました。即ち、この地上での人生にこだわることなく、ただの旅人や寄留者のように生きて行き、真の故郷を見上げて生きて行ったのです。最後に、信仰の人々が求めていた自分の故郷とは、この地上での故郷ではなく、天の故郷でした。
私たちは信仰者としてどのように生きているでしょうか。この地上での生き方の中で、私たちと共にいて下さり、導き守ってくださる神様の約束を喜び迎えるようになりたいと思います。そして私たちのために用意して下さる聖い都を見上げ、真の故郷に向かって歩んで行く者になりたいと思います。