10月2日(日) 礼拝メッゼージ要旨
「新しい皮袋に入れる」 ルカの福音書5章33-39節
本日の本文ではイエス様の弟子たちが断食もしないで食べたり飲んだりする、とイエス様に話しをする人々が出て来ます。彼らは、ヨハネの弟子たちもパリサイ人の弟子たちもよく断食をしていて祈りもしているのに、あなたの弟子たちは何故しないのか、とイエス様に質問をしているのです。断食というのは信仰生活をする者であれば自分の罪について悲しみを表わすことであるので、当然あるべき姿だと考えられます。そしてそのような断食を通してより深く祈りに集中する事が出来るのではないか、とも十分、考えられます。
そういう思いをもってイエス様に質問をして来た人々にイエス様は34節で結婚式の披露宴で喜んでいる花婿と花婿に付き添う友だちのたとえで答えて下さいました。イエス様ご自身を花婿に、そして弟子たちは花婿に付き添う友だちに例えられて、喜んでいる花婿とその喜びを共に喜んでいる友だちとの関係をもって、今は悲しみを表わす断食をする時ではないということを説明して下さいます。というのは、当時の結婚式は一週間も宴会が続くものであって、その結婚式の間には断食は出来なかったからです。ですから、イエス様は断食そのものを否定した事ではなく、今は断食をする時ではなく花婿と共に喜ぶ時であるのだと答えて下さった事です。その後、新しい着物と新しい皮袋、古い着物と古い皮袋の例え話をして下さいます。ここで出て来る新しい着物からの布切れや新しいぶどう酒とは、イエス様の教えでしょう。それを古い着物や古い皮袋に入れると言うのは、新しいイエス様の教えを古い形式に入れると言うことであって、そのような事は出来ないという事です。また、クリスチャンには相応しくないという事です。
私たちの信仰生活はどうでしょうか。イエス様が私たちの花婿となって下さった事だけで十分に喜んでいるでしょうか。それとも、自分の行ないを通して得られる自己満足を喜んでいるでしょうか。私たちに本当に大切なことは、この主との喜びの交わりです。いつまでもその喜びに満ち溢れて歩む者となりたいと思います。