5月29日(日) 礼拝メッセージ要旨
「夜明けの岸辺に立つ主イエス」 ヨハネの福音書21章1節~14節
志賀キリスト教会牧師 青木稔
私たちの人生において、誰もが避けることのできないもの。それは「死」ということです。私たちは、死に対する不安や恐れ、何か不気味なものとさえ感じてしまうことがあります。なぜでしょうか。その一つは、自分は正しいこと、良いことばかりをしてきたわけではない、あんなこと、こんなこともしてしまった、だから、そのことで神の前に出るとしたら困るという気持ちを、心のどこかに持っているからではないでしょうか。
その不安や恐れ、更には、悲しみを慰め癒すものがあるとすれば「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです」と約束して下さった、イエス・キリストのことばを信じることです。キリストの救いとは、天の御国に続く、永遠のいのちと、そこでの再会という希望が与えられるからです。
イエス様と弟子たちの関係も、十字架に死によって一度断ち切られてしまいました。弟子たちは途方に暮れ、孤独を感じ、恐れと不安の中にありました。その弟子たちが、復活の主イエスと出会って慰められ、なげきが喜びに変わり、不安と失望の中に、主にある平安と希望の光が与えられたのです。
私たちの人生にも、この復活の主イエスとの出会いが必要です。イエス・キリストと自分の関係が、死を乗り越えたリアルなものとなる時、そこに生きる希望と、死をも恐れず生きることが出来るからです。
岸辺に立たれた主イエスは、今日も私たちに「子どもたちよ」と優しく声をかけ「舟の右側に網をおろしなさい。」わたしの言葉を信じて従ってみなさいと語っておられます。ご一緒に、主のお言葉に聞き従って歩んでいきましょう。主は、あなたを愛していますから。