5月1日(日) 礼拝メッセージ要旨
「平和をつくる者」 マタイの福音書5書9節
本日の本文は、八つの祝福の七つ目「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子と呼ばれるからです。」ということです。この八つの祝福というのは、神の民の特徴であると申し上げました。即ち、神さまを知らない人々からは見ることが出来ない姿であるとい事です。そうすれば、生まれつきの人間の姿は平和をつくることではなく、その反対のことになります。本来は敵意をもって相手に対して戦いを仕掛ける存在でしたが、その人が生まれ変わることによって平和をつくる者となったということになります。
その敵意とは誰に対する敵意でしょうか。先ずは、神さまに対する敵意であって、それは偶像崇拝という積極的な姿で現れるものです。そんな私たちをイエス・キリストがこの地に来られて十字架にかかって死んで下さったことによって、神さまを和解させて下さったのです。ですからキリストを信じる者は、もはや神様との敵対の関係にいるのではなく平和の関係になりました。また、キリストは水と油のような人間関係をも新しい関係に造り変えて下さったのです。一つとなることができなかった関係の隔ての壁を壊して下さり、一人の人にして下さったのです。このように私たちはイエス・キリストによって神様との関係においても、人と人との関係においても平和を得るようになったのです。ですから、もはや敵対ということはなくなり、もっていられなくなったのです。
それでは私たちに与えられた平和を保ち、そして平和をつくる者として生きて聞くためには如何すれば良いでしょうか。先ずは、その平和の関係が壊れないように最善を尽くして守らなければなりません。そして自分から赦しを求め、相手を赦してあげなければなりません。イエス・キリストがご自分の神としての特権をお捨てになって、私たちのために人としてこの地に来られ、死んで下さった事を覚えなければなりません。そのキリストの心に学び、平和をつくる者として歩んで行きたいと思います。