4月10日(日) 礼拝メッセージ要旨
「自分の体のように愛する」 エペソ人への手紙 5章25−28節
本日の本文から夫への教えが始まります。5章22節以降のみことばは、夫と妻が互いに対してどのような態度を取るべきであるのかについて教えています。妻に対しては服従を、夫に対しては愛を教えていますが、この服従と愛というのは聖書全体で強調していることです。また、すべてのクリスチャンに命じられているものでもあります。そんな中で妻には服従が、夫には愛が教えられていると言うのは、夫婦の関係の中で夫と妻に其々、主に教えられていることが服従と愛であるということです。
特にパウロは夫と妻との関係をキリストと教会というかしらとからだの関係に発展させて説明しています。このような関係、即ちキリストと教会、かしらとからだの関係の中で妻に求められることは服従であり、夫に求められることは愛することであります。ですから、妻には服従だけが、夫には愛だけが教えられていることではなく、服従と愛をもっていますが、妻は夫に対して服従の方が、夫は妻に対して愛することが強調されて教えられていることです。何故なら、服従するためには愛が必ず必要であるし、その服従する人に愛をもって接して行かなければならないからです。それでは、25節以降で夫に教えられている「自分の妻を愛する」ということの愛とは、どのような愛でしょうか。その愛は神さまが私たちに示してくださった愛、罪人である私たちに注いでくださった愛です。そしてキリストが教会を愛するその愛なのです。それは犠牲的であり献身的であり無条件の愛、即ちアガペーの愛なのです。このアガペーの愛をもって夫は自分の妻を愛しなさいと、パウロは教えているのです。
しかしこの愛は決して簡単ではありません。自己中心的な考え方をもっている私たちは自分を捨てて相手を愛するということは、中々難しいことだと思います。そういう私たちはご自分のいのちを捧げて私たちを愛してくださったキリストの愛を覚えなければなりません。その愛によって心が満たされなければなりません。その神さまの愛によって満たされてその愛を示して行く者となりたいと思います。