1月25日(日) 礼拝メッセージ要旨
「知恵と思慮深さ」 エペソ人への手紙1章7-10節
パウロはイエスキリストの中で私たちに与えて下さった、天にあるすべての霊的祝福を覚えて神様を賛美しています。その賛美の中で、強調点が天から地へ、過去から現在へ、父なる神様からみ子キリストに変わります。
先ず、パウロはイエス・キリストの血による贖い、罪の赦しを受けていると説明します。「贖い」とは、代価を払うことによって解放されるという意味です。そしてその為に払われた代価は、キリストが十字架で私たちの為に死なれた時に流された血であります。すなわち、キリストが血を流して下さった事によって、私たちは贖われて、罪の赦しを受けているということです。パウロは、これが現在の出来事であることを強調しています。というのは、イエス・キリストの血による贖いの出来事が過去の思い出でもなく、またはるかに遠い将来の希望の意味でもないということです。今の私たちが持っていて、受けている神様の霊的祝福であるという事です。そして神様の豊かな恵みはイエス・キリストによる贖い、罪の赦しとともに、これを理解することが出来るあらゆる知恵と思慮深さをも信者に与えて下さいます。このような知恵と思慮深さは、人間の努力によって得られるようなものではなく、神様が豊かな恵みによって私たちに溢れるように与えて下さるものです。そしてその知恵と思慮深さを与えて下さるのは、神様のみこころの奥義を教えて下さる為であります。
神様はあらゆる知恵と思慮深さを持って、ご自分のみこころの奥義を教えて下さる為に、私たちに溢れるように恵みを与えて下さるお方です。パウロは、このような神様の豊かな恵みを覚えていたので、状況に絶望する事ことなく、その状況で神様の恵みに感謝しながら賛美する事が出来たのです。私たちもパウロのように、現実の難しさや苦難等で失望したり、落ち込んだりするのではなく、神様が私たちに与えて下さる恵みを覚えて神様を賛美し続ける者になりたいと思います。