礼拝メッセージ

5月20日(日) 礼拝メッセージ要旨  黒川雄三牧師

 

「罪を赦す権威をもつ方」          マルコの福音書2章1~12節

2千年前のイスラエルのガリラヤ湖の北岸のカペナウムの町で起こった出来事です。多分、ペテロの家においてでした。大勢の人がイエス様の話を聞こうと集まり、遅れてきた5人の人は中に入れてもらえませんでした。5人の人は半ば失望しかけましたが、屋根の上に上がり、屋根の一部をはがし始めました。そして開いた穴からその病人を上からつり降ろしたのです。イエス様はそれを咎めるどころか、「彼らの信仰を見て、中風の人に『子よ。あなたの罪は赦されました。』と言われました。」                                                                          Ⅰ.主イエスの罪を赦す権威                                                                           この5人がそこまで苦労してイエス様に近づこうとした理由は、病気を治して欲しかったからです。でも、イエス様は『子よ。あなたの罪は赦されました。』と言われました。私たちは、病気をすると健康を願い、経済的に苦しいと裕福になることを願う、というのが普通です。しかし主イエスは、病気の癒しを求めていた人に罪の赦しを宣言しました。また、食べ物のこと、着物のこと等で心配しやすい私たちに「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます」(マタイ6:33)と言われます。イエス様は病気の人に同情され、健康回復のために助けを与えて下さいますが、それ以上に大切なものとして今日の聖書箇所のように「罪の赦し」を宣言し、「神の子」とされることを勧められます。二つの理由を申し上げます。      第一に、実はそれが人間にとって最も必要なものだからです。健康は大事ですが、罪の赦しをいただき、神の愛を確信することは、もっと大切です。    第二に、肉体的な必要は一時的ですが、罪の赦しは、今の人生を生きるために力となるだけでなく、永遠の救いを保証するものだからです。イエス様は、罪を赦す権威を持つことを証明するために、中風の男を奇跡的に癒されました。主は生ける神の御子であり、やがて十字架で罪を贖う方だからです。    Ⅱ.4人の人たちの信仰の働き                                                                          4人は、病気の友人たちを助けたいという熱い友情を持っていました。協力しました。そのために、非常識と思われることを行いました。よく言えば「創造的」ということです。そして、イエス様を信じていました。このお方を信じ、罪の赦しと平安をいただきましょう。

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