礼拝メッセージ

9月11日(日) 礼拝メッセージ要旨     黒川雄三牧師

 

「初めの愛に返れ」                    黙示録2章1~7節

黙示録2~3章には『アジアにある七つの教会への手紙』があります。今のトルコの西部にあたる小アジア地方には七つ以上の数の教会がありましたが、天からの声は使徒ヨハネに「あなたの見ることを巻き物にしるして、七つの教会、すなわち、エペソ、スルミナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィヤ、ラオデキヤに送りなさい。」(黙示録1:11)と命じました。「七つの教会」は、全教会の典型を含むものと考えられます。21世紀に生きる私たちの教会もその中に含まれるのです。                                                                             エペソの教会は、使徒パウロの第2回伝道旅行の中で、紀元55年頃に3年間の伝道の結果、誕生しました。(使徒の働き19章)パウロのエペソ人への手紙の2章によれば、彼らは「自分の罪過と罪との中に死んでいた者」、「イスラエルの国から除外され」「この世にあって望みもなく、神もない人たち」であったのが、「あわれみ豊かな神」が「その大きな愛ゆえに」「恵みのゆえに、信仰によって救われ」ました。彼らは真の神を知ったことの喜びの中で偶像や迷信を捨て去りました。「七つの金の燭台(教会)の間を歩く方(=キリスト)は、エペソのクリスチャンたちの「行いと…労苦と忍耐を知って」いて、彼らが「よく忍耐して、(キリストの名のために)耐え忍び疲れることがなかった」と称賛・感謝しています。しかし、教会誕生から40年を経過したエペソの教会にもほころびが見えてきました。「右手に七つの星(=七つの教会のリーダーたち?)を持つ方、七つの金の燭台(=教会)の間を歩く方」(黙示録2:1)は、「あなたには非難すべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。」と言われます。それは単なる悪口ではありません。非難のための非難ではありません。愛する教会を立ち直らせ、初めの愛初めの行いを行わせようとする、教会の大牧者・贖い主の愛の言葉です。なすべきことは何か?(2:5)             ①どこから落ちたかを思い出し、悔い改める。                                                                  ②初めの行いをする。クリスチャンンになった初期の愛と熱心と行いを思い出そう。                                            キリストの鋭い指摘は、彼らが信仰生活の途中で落後することなく、勝利者として天の御国に凱旋し、「神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせ」ていただけるようになることです。この愛の言葉に聞く耳を持ちたいものです。                                                                                                                        


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