礼拝メッセージ

8月7日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「よけいに愛する者」             ルカの福音書7章36-50節
 今日の本文では、パリサイ人と罪深い女の姿が対照的に出て来ます。当時、律法を厳しく守り、多くの人々から尊敬されていたパリサイ人。そしてその町で罪深いものとして呼ばれていた一人の女性の対比です。その中で女性の姿を通して、私たちが持たなければならない信仰の姿がどういうものであるのかを考えてみたいと思います。
 一つ目に、罪深い女性はイエス様に会うために積極的な姿を持っていました。シモンの家には多くの人たちが集まっていて、その中にはパリサイ人たちの少なくなかったと思われます。それに対して、彼女はその町において「罪深い女」と呼ばれていました。そして39節でシモンはこの女性を見てすぐ、彼女のことが分かったほど、この女性はその町で罪深い者として知られていたのです。そのような女性が、人々が多く集まっている公の場所に現れると言うことは非常に大きな勇気が必要でした。何故なら、人々によってそこから追い出される可能性もあるからです。しかし罪深い女性はそのような状況をすでに分かっていましたが、それでもその家に行ったのです。そしてイエス様に近づいて行きました。私たちはここで、イエス様に出会おうとする勇気を持っている、積極的な女のすがたを見ることが出来ます。二つ目に、彼女はイエス様の前でへりくだり、自分の心の愛を積極的に現わしました。彼女はイエス様の足を涙でぬらし、自分の髪の毛でぬぐい、その足に口づけして、香油を塗ったのです。その涙は自分の罪が赦されたことに対する感激の涙であり、イエス様に対する尊敬と愛を全身で現わしたことです。
 このような女性の姿をご覧になったイエス様は、彼女に対して「この女の多くの罪は赦されて」いて、「それは彼女がよけい愛したから」だ、と説明して下さいました。私たちも、この女性のように多くの罪を赦していただきました。この事実を覚える時、私たちは神様に対してもっと大きな愛を持つことが出来ます。神様の哀れみ深い罪の赦しを覚え、神様をもっと愛するようになることを願います。

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