8月23日(日) 礼拝メッセージ要旨
「罪人を招く」 マルコの福音書2章13-17節
本日の本文には、イエス様の「わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」という有名みことばがあります。本文に出て来る収税人のレビに「わたしについて来なさい」と仰るイエス様と、レビの答えを通してクリスチャンの生き方について考えて見たいと思います。
先ず、「アルパヨの子レビ」とは、新約聖書の最初にある「マタイの福音書」と書いたあのマタイのことです。イエス様に召される前の彼の仕事は、税金を取り立ててローマ政府に納める収税人でした。この収税人というのは、ユダヤを支配していたローマ側に立っていることと、同族の税金を着服して自分のものにすることでユダヤ人からがとても嫌われた人々でした。レビは同族からも嫌われて人間以下の扱いを受けながらも、人生の中心にお金というものを置いて、そこから満足を得ようとしたのです。
そういうレビに、ある日、イエス様が目を留めて下さり「わたしについて来なさい」と仰って下さいました。たったの一言の非常に短いみことばでしたが、このイエス様のみことばはレビにとっては、今までの人生を揺り動かすように聞こえたでしょう。そのようなイエス様のみことばを聞いたレビは、すぐに立ち上がってイエス様について行ったのです。その心の変化は、今までの価値観の変化をもたらし、イエス様によって与えられた喜びを分かち合うために大勢の人々を呼んでイエス様と食事会を開きました。
このような光景を見ていたパリサイ派の律法学者たちの質問に答えて下さったのが「わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」というみことばです。ローマ書に書いてある通りに、この世に義人は一人もいません。すべての人が魂を病んでいて、死に向かっているのです。その病から癒されるためには、イエス様に出会い、イエス様に従って生きて行くしかありません。私たちが病人であり罪人であることを覚えて、私たちを招くために来られたイエス様について行きましょう。