礼拝メッセージ

8月10日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「ノアの虹ー永遠の契約」              創世記9章8~17節

 「長く生き わびと感謝の原爆忌」      原 ひさ子                                                               69年目の敗戦の日を覚える夏を迎えました。それは広島、長崎への原爆投下から69年目を迎えたということです。「彼らの足は血を流すのに速く、彼らの道には破壊と悲惨がある。また彼らは平和の道を知らない。彼らの目の前には、神に対する恐れがない。」(ローマ人への手紙3:15~18)とパウロがきびしく責め立てる、人間の神に対する敵対行為が引き起こした、愚かな出来事でした。そしてこの69年前の惨事は、ノアの洪水と重なるものでした。ノアの洪水の時も「地上に人の悪が増大し、その心に計ることが、みないつも悪いことだけに傾くのをご覧になられ、神は地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められ、人を地の面てから消し去ろう。」(創世記6:5~7)と洪水を起こされました。放っておけば自滅する人間をご自身の手で滅ぼし、ノアとその家族によって、新しい世界を造り出し、二度と洪水によって滅ぼさないという契約を立ててくださったのです。そのしるしが、雲の中にくっきりと浮かび上がる七色の虹でした。この虹の契約は、「わたしの虹を立てる。それはわたしと地との間の契約のしるしとなる。」(創世記9:13)と記されておりますように、神が一方的に契約を立て、その虹を見るたびにご自身が立てられた契約を「思い出」され、「そうだ、わたしは契約を立てた。だから洪水は起こさない。二度と滅ぼさない。」と新たに決心してくださるのです。これはもう一方的な恵み、赦しと忍耐に基ずく恵みとしか言いようがないことです。たじろぐ人間に「わたしは、そうする。」と宣言された、神の恵み、あわれみでした。ですから、ある人はこの虹の契約を「私たちの慰め」と呼び、ある人は「天からの贈り物」として受け取り、「虹」は、罪の黒雲と、そこに射す神の光の間に美しく神の深い愛を示す、虹なる救い主イエス・キリストの象徴とされてきたのです。

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