7月9日(日) 礼拝メッセージ要旨
「あなたの隣人とは」 ルカの福音書10章25-37節
本日の本文には、イエス様のところにひとりの律法の専門家が出て来ます。彼はイエス様に永遠のいのちについて質問をしますが、しかし彼の質問の意図は純粋なものではありませんでした。彼の質問は永遠のいのちを得ることが出来ることについてでしたが、実はイエス様がどのように答えられるのかを試そうとして質問したのです。そのような彼の質問に対して、イエス様は律法を持って聞き返しました。その時、彼は律法の専門家らしく、正しく答えることが出来ました。そこで律法の専門家が自分の正しさを示そうとして隣人についての質問をしましたが、その時答えてくださったのが良きサマリヤ人の例え話です。
強盗に襲われて自分の持ち物を全部取られ、半殺しにされたある人がエルサレムからエリコに下って行く道で倒れていました。ちょうどその時、祭司がその道を下って来ましたが、その祭司は彼を見ては反対側を通って過ぎって行きました。また、その後、レビ人が現れましたが、レビ人も祭司と同じように彼を見て反対側を通って過ぎって行ってしまいました。今度はあるサマリヤ人が現れました。そのサマリヤ人は半殺しにされて道で倒れている人を見て可哀そうに思い、彼に近付いて行きました。そして自分からやってあげることが出来るすべてのことをやってあげたのです。旅に必要だった持ち物は勿論、怪我した人のために自分のお金も時間をも惜しまずに使って彼を助けてあげたのです。
この例え話の後、イエス様は律法の専門家に「だれが、強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか。」と質問されました。そしてこの質問には、隣人とは目の前の助けを必要としている人を助けてあげる人であるということが含まれています。正しい自分を中心としてそんな自分の隣人とは誰なのか、ということではありません。誰かの助けを必要としている人を助けてあげること、それがその人の隣人になるのだ、ということです。良きサマリヤ人と同じように、主の教えを実践する者になりたいと思います。