礼拝メッセージ

7月31日(日) 礼拝メッセージ要旨    青木稔牧師

 

「違った心を持つ生き方のすすめ」                民数記14章1~9節

 旧約聖書の中で大きな出来事と言えば、預言者モーセが、エジプトからイスラエルの人々を脱出させ、約束の地であるカナンを目指して、荒野を旅していくことだと思います。イスラエル民族の大移動です。そこでは様々なドラマがありました。旅の途中で、紅海が二つに分かれた奇蹟。神から預言者のモーセに与えられた十戒。イスラエルの人たちは、神がともにいてくださることを感謝しながら、旅を続けていったのです。その旅のほとんどは荒野を通りました。荒れた土地ですから何もありません。それをご存じであった神は、イスラエルの人々に食べ物であるマナを天から降らせて養ってくださいました。水も与えてくださいました。にも関わらず、彼らは、荒野の生活につぶやき、不平と不満ばかり言っていたのです。 エジプトから脱出して、いよいよ約束の地であるカナンに近づいた頃です。モーセは、12人の偵察隊を遣わして、これから自分たちが行くカナンの地を探らせました。偵察隊は帰ってモーセに報告をします。「私たちは絶対に、約束の地カナンに行くことはできません。なぜなら、あそこには、自分たちよりも背の高い人たちがたくさんいるし、大きな城壁はあるし、戦いに慣れた人たちもいます。私たちが行ったら、殺されてしまいます。どう考えても、カナンの地に入るなんて無理です。不可能です。」と。それを聞いて、イスラエルの人々は失望落胆し、泣き叫んで眠れぬ夜を過ごしました。そして、神が自分たちをエジプトから助け出して下さった恵みを忘れて、自分たちはエジプトで死んだほうがましだったとつぶやいたのです。 しかし、12人の偵察隊の中に、ヨシュアとカレブという人物がおりました。二人はイスラエルの人々に、神様が約束されたカナンは素晴らしい土地だから行こうと言いました。しかし、彼らの声よりも、否定的な声が勝ったのです。その結果、イスラエルの人たちは、40年近くも荒野をさまようことになりました。彼らはゴールを目前にして、神の約束を信じることが出来ず、自分だけの思い、自分だけの考えにとらわれて「もう駄目だ」とつぶやいたのです。その結果、荒野をさ迷い歩くことになったのでした。 私たちはどうでしょうか。人生に襲ってくる様々な出来事に対して、どう応答しているでしょうか、どのような心を持って歩んでおられるでしょうか。神様は、私たちに「違った心を持つ生き方」の大切さを教えています。ご一緒に、聖書の御言葉から神様のメッセージを受け取りましょう。

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