7月3日(日) 礼拝メッセージ要旨
「百人隊長の信仰」 ルカの福音書7章1-10節
本日の本文はイエス様を驚かせたひとりの話しです。その人は名前も分かりませんが、本文でその人を百人隊長と呼んでいます。この職業からかわることは、彼がローマ帝国の市民で異邦人であるということです。このような異邦人の百人隊長がイエス様を驚かせたということでしょう。
先ず、イエス様が驚かれた理由は百人隊長の愛のゆえです。百人隊長が持っていた愛、他の人々を憐れむ心がイエス様を驚かせたのです。当時、この百人隊長はカペナムという地域を守っていたローマ帝国の隊長でありました。多くの兵士たちを引いていて、ある程度の力を持っていた人でありました。そして彼はユダヤ人のために会堂を建ててあげることが出来る程、富をも持っていたことが分かります。そんな地位にあった彼が、平行箇所であるマタイの福音書5章を見ますと、しもべのためにイエス様のみもとに来て懇願したと書かれています。百人隊長は自分のしもべの中風という重い病気を治していただくためにイエス様に出て来ました。これは百人隊長がそのしもべを憐れむ心を持っていたからです。
また、イエス様が驚かれたのは百人隊長の謙遜と信仰のゆえです。彼は自分の家に向かうイエス様に「主よ。わざわざおいでくださいませんように。あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。」と友人たちを送って伝えました。このような言葉を通して彼は、イエス様をキリストとして認識し信じていたこと、そして自分がそのようなお方に伺うに価しない者であることを現わしたのです。そして、その後、彼は「ただ、おことばをいただかせてください。そうすれば、私のしもべは必ずいやされます。」と言って、イエス様の神としての権威を言い表します。
イエス様はこのような百人隊長の信仰の告白を聞いて驚かれたのでしょう。このように信仰は神様を驚かせ、神様に喜ばれるものです。私たち一人一人が白人隊長のように愛と謙遜とみことばへの確信を持つ信仰の人となりたいと思います。信仰によって神様に喜ばれる、神様を驚かせる人となりたいと思います。