7月23日(日)礼拝メッセージ要旨
「ヨハネの最後」 マタイの福音書14章1〜12節
バプテスマのヨハネはマタイの福音書11章で出て来ました。その時、ヨハネは牢屋の中にいまして、弟子たちをイエス様のところに送って質問をしました。その後、ヨハネはどのようになったか、が今日の本文に記されています。
1節に「ヘロデ」が出て来ますが、ヘロデはイエス様の噂を聞いて自分が殺してヨハネが死人の中からよみがえったのだ、と言っています。ですからヨハネがすでに殺されまして、ヘロデはその時のことを思い出して話しているのでした。
本文に出てくるヘロデは「ヘロデ大王」の息子です。そしてヘロディアは、ヘロデの異母兄弟のピリポの妻でありました。ところが、異母兄弟の妻を自分の妻にしたのです。そのため、元の妻とは離婚をもしたのです。それについてヨハネは「律法にかなっていない」とヘロデの罪を指摘し、言い続けていたのです。5節を見ますと、ヘロデはそのようなヨハネのことを殺したいを思っていましたが、民衆を恐れて殺すことはできず、ヨハネを捕らえて牢屋に閉じ込めていたのです。
そんな中でヘロデの誕生祝いの時のことでした。ヘロディアの娘が皆の前で踊ってヘロデを喜ばせました。それでヘロデは、ヘロディアの娘に「求める物は何でも与える」と誓って約束をしました。そして娘は、母のヘロディアに相談をしましたら「今ここで、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて私に下さい」」と言わせました。それを聞いたヘロデは心を痛めながらも、皆の前で約束したため、その通りにヨハネの斬首を命令したのです。このようにしてバプテスマのヨハネは死にました。
ヨハネの働きはキリストの道を準備することでした。イエス様の宣教の初めの時、ヨハネはイエス様のことを多くの人々を紹介し説明しました。そして最後には自分の死を持って、イエス様の十字架での死を予め示したのです。本文の内容のような死に方、空しく思われるかも知れません。しかし、死で全てが終わる、ということではないことを覚えたいと思います。イエス様が十字架で死んで、その後よみがえりました。十字架での死と復活を通して永遠の命を勝ち取ってくださったのです。そしてその永遠の命は、ヨハネにも、信じる私たちにも与えられているのです。ですから、たとえ苦しみがあっても永遠の命への希望を喜びを持って救い主であるイエス・キリストに信頼し従って歩んで行きたいと思います。