7月23日(日) 礼拝メッセージ要旨
「必要なこと一つ」 ルカの福音書10章38-42節
本日の本文でエルサレムに向かって旅を続けていたイエス様は、ある村に入られます。そこにはマルタとマリヤの家がありまして、イエス様のことを聞いたマルタはイエス様の一行を自分の家に迎えました。そしてマルタはイエス様と弟子たちにもてなしをするために忙しくしていました。ところが、彼女の妹のマリヤはイエス様の足もとに座って、姉の忙しさは気に掛けずイエス様のお話しを聞いているだけでした。そんな中で、あまりにも忙しく思ったマルタはイエス様のところに行って、自分の状況を話してマリヤに手伝いをするように話してくださいと言いました。
そのようなマルタからの話しに答えて下さったのが41節、42節ですが、この時のイエス様の答えは意外なことでした。ところが、ここで私たちが注意しなければならないことは、決してイエス様はマルタのことを責めたり、非難したりしてないということです。イエス様は、マルタの家についてからマルタがイエス様と弟子たちのために一所懸命にもてなしをし、美味しい食事を準備している姿について何も仰らなかったのです。何故なら、そのようなマルタの姿もイエス様を愛し、イエス様のためにやっていることであるからです。
ところが41節と42節のマルタに対するイエス様の答えを良く見ますと、最初のマルタの姿とは変わっていることが分かります。最初、マルタはイエス様の一行を喜んで迎えました。しかし何時の間にかその喜びは失わってしまい、色々な事を準備しなければならないということから気が落ち着かず、心配して気を使っていたのです。そういうマルタに向かって話してくださったことが「必要なことは、ただ一つだけです。」ということでした。それは色々な事が必要ですが、先ず私の言葉に耳を傾け、それに聞きなさいということです。そこから自分に与えられた真の喜びを覚えて、その喜びの中で奉仕しなければならないということでしょう。私たちも先ず、私たちにしてくださった恵みを覚えて、それを喜ぶ心をもって奉仕するものになりたいと思います。