礼拝メッセージ

7月16日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「一つとなった教会」              使徒の働き4章32-37節
 本日の本文は、初期のエルサレム教会の代表的な特徴が見られる内容です。使徒の働き2章でのペテロの説教の後、三千人ほどが弟子に加えられました。また、美しい門での出来事の後は、男の数だけでも五千人ほどの人々がイエス様を信じるようになりました。こんなにも多くの人々が集まるようになったエルサレム教会には、色々な人々が集まっていたでしょう。お金持ちもいれば非常に貧しい人もいるし、ローマの市民もいれば奴隷もいたと思われます。そのように多様な人々が集まって一つの信仰の共同体となったのです。ところがそんなにも多様な人々が集まっていましたが、彼らは「だれひとりその持ち物を自分のものとは言わず、すべてを共有していた」と書かれています。当時、エルサレム教会の信者たちが、自分たちの持ち物を惜しまず、互いに助け合うことが出来た力は何処からだったでしょうか。
 その一つ目は、彼らは御霊に満たされていたからです。本日の本文と同じ姿が2章43-47節に書かれています。そしてそれはペンテコステという素晴らしい出来事の一つの結果として考えられます。それと同じく4章31節や33節を見ますと、この時も御霊に満たされ、大きな恵みが注がれていたということが分かります。神様からの大きな恵みと御霊に満たされた彼らは、自分のものを自発的に犠牲にし、互いに助け合う姿を持っていたのです。そして二つ目は、御霊に満たされた結果、多くの信者たちは「心と思いを一つにしていた」のです。本当の家族さえも心を一つにすることは難しい事だと思います。しかし一つの聖霊によって満たされ、その上に恵みが注がれていた多くの信者たちは心と思いを一つにしていたのです。
 そこには色々な人々が集まっていました。しかし一つの聖霊によって満たされ、その心に神様の愛が満ちあふれた時、心と思いを一つにすることが出来るのです。私たちも恵みの中で御霊に満たされて、心と思いを一つにしている教会となりたいと思います。

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