礼拝メッセージ

7月14日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「聖霊に遣わされて―世界宣教」         使徒の働き13章1~5節

ちょっと思い描いてみてください。もしあなたが日本語を話す最後の人だったらということを。もう誰にも日本語で話すことはない。これから先、自分が死んでしまったら、もう使われることもなく、忘れられてしまう日本語という言葉を。それはどんなに寂しいことでしょうか。日本語ならではの発音の仕方。容易に翻訳できない日本語特有の言い回し。懐かしい童謡の調べ。民族の歴史、文化、伝統、伝承も失われてしまう。日本語(母国語)を失うことは、その国の人間でなくなってしまうことなのです。世界では現在約7000の言語が話されております。そして少なくともその半数は絶滅寸前なのです。過去500年の間に言語の4,5%が消滅したと言われております。鳥類の消滅率1,3%、哺乳類の1,9%と比べて、はるかに高い率です。これまでも無数の言語が存在の痕跡すら残さず消えてゆく運命をたどりました。2000年以上の歴史を持つ言語は、バスク語、ギリシャ語、ヘブライ語、ラテン語など一握りの言語だけです。しかも言語絶滅の速度は、ますます速くなっているようです。ユネスコ(国連教育科学文化機関)によれば、いまや世界中で一年に10の言語が消滅していると言われております。さらに、今417の言語が絶滅寸前であるということです。                                                  日本長老教会は海外宣教に於いて、この言語消滅を防ぐ宣教団体「ウィクリフ聖書翻訳協会」に多くに宣教師を派遣致しました。本日の礼拝はその世界宣教週間に基づいて行われる礼拝です。パウロから始まった世界宣教は、時代とともに多様化し、拡大していきました。私たちは世界宣教のそれぞれの宣教団体を支援する事で、私たちも世界宣教の働きに参加している一人であることを、この礼拝を通して確認したいと思います。


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