7月10日(日) 礼拝メッセージ要旨
「主に仕えるように」 エペソ人への手紙6章5-9節
本日の聖書は奴隷と主人に対する教えです。今日奴隷と主人と言いますと、現代の社会や個人にとって直接的な関係があるとは思えないかも知れません。しかし、本文では奴隷と主人と説明されていますが、その中で教えられていることは人間関係です。その人間関係をもう少し広く考えて見ますと、クリスチャンとしての人間関係をどのように取るべきなのかという事が教えられています。
先ず、奴隷についてですが、当時、奴隷とは主人の財産の一部として物の扱いを受けました。その生死さえも主人次第でした。そういう奴隷にとって主人という存在は恐ろしい者だったでしょう。普通の奴隷は主人に対して恐れや憎みなどの心で満ちていたと思いまれます。そんな奴隷たちに、あなたたちはクリスチャンとして「真心から地上の主人に従いなさい。」と言います。それも「キリストに従うように」とです。それは主人との関係においても、その関係が神様の御手の中にあるものだということを覚えて、その心の目を神様に向かいなさいという事です。クリスチャンとして自分と神様との関係や神様の存在を忘れてしまうと、相手に対して心から仕える事とは離れるようになるでしょう。そのような人間関係にならないように、いつもキリストに従うように、ということを覚えていなければなりません。そして真心から従うためには、上辺だけの仕え方をしてはいけません。それは相手の目に対してのみ良いように見せることであって、真心から従い仕えることではないからです。クリスチャンである者は「キリストのしもべとして」ということをいつも覚えて心から神様のみこころを行ない、それが他人に仕える姿として表わさなければなりません。
私たちは人間関係を思う時、先ず神様を覚えなければなりません。そして主に仕えるように、その人に仕えなければなりません。それは神様のみこころに従う事であり、神様に喜ばれる事です。それを覚えて私たちに与えられた人間関係、その相手に、主に仕えるように仕える者となりたいと思います。