6月21日(日) 礼拝メッセージ要旨
「イエス様に触れられる」 ルカの福音書 5章12-16節
本日の聖書は、イエス様がツァラアトの人を癒して下さった内容です。その内容から、イエス様は良い教えだけを教えて下さったりするのではなく、実際にその病人を触れて下さり、その問題を解決して下さるお方であることが分かります。
先ず、「ツァラアト」についてです。この症状について聖書から分かることは、ある原因から皮膚に腫れものや斑点のようなことができて、その部分が周りの皮膚よりへこんでいるように見える状態のことです。これは皮膚だけではなく、衣服や家の壁などのように物にもできる症状であって、今日のハンセン氏病や色々な皮膚病をも含めるものです。この病気にかかった人は、汚れたものと宣言され、町から隔離されたところで生活しなければならなかったのです。このようなツァラアトにおかれた人は、肉体的、精神的な苦しみの中で生きて行かなければならない非常に厳しいものでした。
そのようなツァラアトの人がイエス様の前に出て来て、その前にひれ伏して「お心一つで、私をきよくしていただけます。」と言いました。これは、その人の勇気ある行動であり、強い希望であり、同時にイエス様への信仰の告白でもります。何故なら、ツァラアトの人が、人々の集まっているところに出て来ると言うのは、自分の命を失うかもしれない事であるし、そのような危険を超えてイエス様に願った事だからです。
そんな彼にイエス様は「手を伸ばして、彼にさわり『わたしの心だ。きよくなれ』」と、何の躊躇いもなく、即座に答えて下さいました。イエス様は言葉だけでも彼を十分治すことが出来ましたが、彼に手を伸ばして触れて下さったのです。このようなイエス様の姿は、その人の病気を治してきよめて下さって、救いに至るようにして下さったことです。真の救いのみ力をもっておられるお方であるゆえ、手を伸ばして触れて下さったのです。私たちは、このイエス様の暖かいみ手に触れられていることを、そしてその暖かいタッチが私たちの人生にも注がれていることを覚えたいと思います。