6月18日(日) 礼拝メッセージ要旨
「イエス・キリスト以外には」 使徒の働き4章5-12節
ある日、ペテロとヨハネはソロモンの廊で大勢に集まって来た人々に説教をしていました。その時、突然サドカイ人たちがやって来て二人を捕えました。その理由は、自分たちの教えと異なる事を語り、特に十字架で死んでしまったイエスがよみがえったと伝えていたからでした。そして当時ユダヤで最も強い権威をもっていた指導者たちが集まり、彼らを尋問し始めたのです。
その尋問に対してペテロが聖霊に満たされて大胆にイエス様の復活を語り、そのイエス・キリストの他には救いはないと、堂々と答えました。特に12節では「この方以外には、だれによっても救いはありません」と話し、そこに集まっていたユダヤの指導者たちの考え方を真っ向から否定しました。と言うのは、彼らは自ら神の国については自分たちが専門家であり、救いに関しては自分たちが神様の代理人であると思っていたからです。ところが、そういう彼らに向かってペテロは、イエス様以外には救いはないと語ったのでした。
それでは何故ペテロは「この方以外には、だれにも救いはない」と語ることが出来たでしょうか。それは1章から続くペテロの説教を見ると良く分かります。1章からペテロは色々な場面で、色々な人々に対してイエス様の復活について話しました。そして本日の本文でも「あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレイエス・キリスト」と言って、イエス様の復活について話したのです。このように死の力に打ち勝ち、復活されたイエス様のみに真のいのちの救い主であるということです。それを悟り、堅く信じていたペテロはどんな人に対しても、たとえ自分の命をも牛耳ることが出来る人々にも大胆に福音を語ることが出来たのです。ペテロは恐れることなく恐がらず、イエス様の復活について話すことが出来ました。それは聖霊に満たされて、福音に対する確信、堅い信仰をもっていたからです。私たちもその信仰によって生きて行く者になりたいと思います。