6月12日(日) 礼拝メッセージ要旨
「従順と尊敬」 エペソ人への手紙6章1-4節
6章に入って、新しく親と子どもとの関係について説明しますが、その中で忘れてはならないものがあります。それは5章18節の後半で語った「御霊に満たされなさい。」という、そして22節の「キリストを恐れ尊んで、互いに従いなさい。」ということです。その流れの中で親と子どもの関係についても説明しているのです。ですから、この親と子どもの関係においても、まず、御霊に満たされた者、キリストを恐れ尊ぶことが前提としてあって、親と子どもの関係が説明されるわけです。
先ず、子どもたちに親に従い、敬いなさいと教えます。ここで「従う」という言葉は、相手の話しを良く聞く、または、傾聴する姿を表わします。そして2節の「敬う」とは、戦いでの功績を褒めたたえるという意味の言葉です。そのような意味から「親の価値を認めなさい」という意味で使われたと思います。ですから、1節の「従いなさい」というのは、外側に表われる外面的な態度、即ち、親の話しなどに耳を傾けて傾聴する姿を表わすことです。そして「敬いなさい」というのは、内面的に心や思い等を説明したことです。ですから親の話しに傾聴し、その話しに価値を置いて、心からその話に従わなければならないということです。
何故なら「これは正しいことだからです。」即ち、神様が与えて下さった秩序であり神様が喜ばれることであるから、子どもは親に従わなければならない、という事です。また、それは神様の約束を伴った戒めであるからです。特に「父と母を敬え」というのは、人間関係に関する戒めの中で非常に重要なものであり、神様が約束を与えて下さる程守ることを求めておられる戒めなのです。
かつては不従順な子らであった私たちですが、今は神様の恵みによって神様を敬い従う者へと変えられました。そしてその変化は、一番近い人間関係である親子の関係の中で親を敬い従う姿を通して現れるのです。神様の子どもとしてその教えに従う喜びを持って、親を、そして他の人々をも敬い、従い合うものとなりたいと思います。