6月11日(日) 礼拝メッセージ要旨
「私たちの喜び」 ルカの福音書10書17-20節
本日の本文には、伝道から帰って来た70人の弟子たちが大いに喜び、イエス様に自分たちが経験した素晴らしい出来事について話しをしています。70人の弟子たちは、イエス様に遣わされてしばらくの間、伝道をして帰って来ました。そして彼らは顔に満面の笑みが溢れて喜びをもって帰って来ました。それは、自分たちがイエス様の御名を使ったら悪霊どもが自分たちに服従することを経験したからでした。悪霊が弟子たちの前で震えながら引き下がる、という生まれて初めての経験だったでしょう。その奇跡を経験した弟子たちは大きく興奮して、イエス様に武勇伝を語り始めたのです。
そのような弟子たちの嬉しい報告を聞いたイエス様も、彼らの成果を知っておられました。弟子たちがイエス様の御名によって語ると悪霊どもが服従する、それはまるでサタンがいなずまのように、即ち一瞬に落ちてしまうことであって、イエス様も見ておられたのです。そしてそのようなイエス様のことばは、弟子たちの伝道は、サタンが一瞬に落ちてしまうような力ある伝道であったということだと思います。そういう弟子たちへの褒め言葉と共に、自分たちが行なったことによって高慢にならないように戒めをも与えてくださっておられます。この後続くイエス様のことばを見ますと、伝道の成果による喜びと共に、本当の喜びへの教えが出て来ていたので、そう考えられます。
大いに興奮して喜び、それを話している弟子たちに、イエス様は「ただあなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。」と仰いました。悪霊が自分たちに服従するという驚くほどの奇跡より、罪人であってあなたが、罪赦され神様の子どもとなり永遠の命が与えられたことの方がもっと驚くことであるから、それを喜ぶべきだということです。私たちは、その喜びを心に覚えているでしょうか。救われたことを感謝しないで、自分がしたことやしていることによって喜び、そこから良い結果があれば感謝するということはないでしょうか。私たちに与えられた救いの喜びを覚えていつまでも喜びをもって歩んで行きたいと思います。