礼拝メッセージ

5月3日(日)礼拝メッセージ要旨

 

「これを誇りなさい」       エレミヤ書9章23−24節
人は、他の人より優れたことがありましたらそれを誇りたがるところがあると思います。子どもたちの姿を見ていますと、本当に小さなことであってもそれが他の子よりよくやっていると思われるところがありますと自分がこれだけ出来るということを誇ります。それは子どもだけではなく大人になっても同じような思いをすることだと思います。そのような私たちに、神様は本日の本文を通して誇ってはならないことと誇るべきことについて教えて下さいます。
まず誇ってはならないことですが、23節で知恵ある者、力ある者、富ある者はその知恵と力と富を誇るな、と語られます。この知恵と力と富というのは、当時のイスラエルの民が誇っていたことの代表的なことだと思います。そして「誇る」という言葉は、頼る、または信頼するという意味もありまして、知恵や力、富に信頼していたということになります。即ち、イスラエルの民は自分の知恵、自分の力、自分の富を誇り、それらに頼っていたのです。自分たちが大変な状況に置かれた時、この知恵と力と富が自分たちを救ってくれるだろうと思い、これらのことを追い求め、頼るようになったことだと思います。その結果、神様のみことばに聞かない、それを悟ることが出来なくなったことだと思います。神様はエレミヤを通して預言して下さいますが、しかしその預言は聞かないで、自分の知恵を誇り、力と富に頼っていたことだと思います。
神様は、そのようなイスラエルの民に「誇る者は、ただ、これを誇れ。悟りを得て、わたしを知っていることを。」と語られます。ホセア書4章6節に「わたしの民は知識がないので滅ぼされる。」とあります。神様は預言者を通してご自分のことをイスラエルの民に教えて下さいましたが、しかし彼らはみことばを聞いても教えられても神様を知らなかったのです。ですから、神様はイスラエルの民に神様を正しく知り、それを誇り、その神様に頼り信頼しなさい、と語られることです。私たちは何を誇っているでしょうか。神様を知り、その神様を信じていること、そして神様からの恵みだけを誇る者になりたいと思います。

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