礼拝メッセージ

5月21日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「希望を生み出す信仰」           ローマ人への手紙5章1‐5節
 本日の本文でパウロは、神の栄光を望んで喜んでいるだけではなく「患難さえも喜んでいます。」と語ります。一般的には患難が、そして自分を苦しめる問題が解決されて、喜ぶことが出来ると思います。ところが、パウロは「患難さえも喜んでいます。」と言いますが、どうすれば患難さえも喜ぶことが出来るのでしょうか。それは、その患難を受け入れる私たちの考え方が変えられれば、患難さえも喜ぶことが出来ると思います。本日の本文は、信仰者に与えられた平和と恵み、そして希望を覚えている時、患難を受け入れる考え方が変わり、患難さえも喜ぶことが出来ると教えています。
 先ず、平和についてです。この平和とは、信仰によって、神様との関係において与えられる平和です。そして、この平和は私たちのどんな条件にもよることではないために、変わらないものであり動揺されない平和なのです。二つ目は恵みです。私たちはイエス・キリストによって神様の恵みに導き入れられた者となりました。と言うのは、神様の御前に導かれた時、そこには裁きがあるのではなく恵みがあるという事です。かつて、神様の敵であって、神様に近付くことさえも出来なかった私たちが、今はそのお方の御前に出て行くことが出来るという特権が与えられているのです。三つ目は希望です。この希望とは、神の栄光を望んで大いに喜ぶ希望です。そしてその希望は、患難が忍耐を、忍耐が練られた品性を、練られた品性によって生み出されるものでした。そうであるので、信仰者は神の栄光を望んで大いに喜ぶだけではなく、現在の人生の中で出会う患難さえも喜ぶことが出来るということでしょう。
 パウロは、ローマ人への手紙8章37節の後半で「これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となる」と語っています。どんな患難の中でも私たちの圧倒的な勝利者となるように導いてくださる神様を覚えて、希望を失うことなく、信仰の上に立って患難さえも喜ぶことが出来る者になりたいと思います。

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