4月5日(日) 礼拝メッセージ要旨
「ころがしてあった石」 ルカの福音書24章1−12節
イエス様の十字架での死は、弟子たちを始めイエス様を信じていた多くの人々を深い挫折と絶望に陥るようにしました。その中で「週の初めの日」、つまり日曜日の朝早く女性たちは香料を持ってイエス様の墓に行きました。それはイエス様の死体が腐るのを防ぐために香料を塗る習慣に従ってのことでした。この女性たちを始め多くの弟子たちは、イエス様の死とともにイエス様が教えて下さったみことばを忘れてしまい、その教えを信じようとしませんでした。このように香料を持って墓に来た女性たちも同じでした。
女性たちがイエス様の墓に着いた時、墓の入り口の石はころがしてあって、墓は空っぽでした。そんな墓を見た女性たちは、ただ途方にくれているだけでした。その時、二人のみ使いが現れて、その女性たちに「あなたがたは、なぜ生きている方を死人の中で捜すのですか。」と質問をしました。しかしこれは本文に登場する人たちだけではなく、クリスチャンが目指すべき信仰の方向を教えてくれる質問であります。
墓は空っぽになり、イエス様のからだはもはやそこにはないという事を見た時、この女性たちは戸惑ったり、悲しんだりするのではなく、かえて新しい信仰と復活の希望を持つべきでありました。いつもイエス様についていて、その働きを通して多くの教えを頂きましたが、彼らは十字架での死の後、イエス様が復活するということは信じなかったのです。イエス様の教えはすっかり忘れてしまい、その復活は信じない姿、これは今日、キリストの十字架と復活の栄光を認識できないまま生きているクリスチャンに大きな教えを与えています。イエス様の墓の石はころがしてあるのに、「あなたがたは、なぜ生きている方を死人の中で捜すのですか。」と言われないようにしたいと思います。そしてイエス様の十字架だけではなく、それを超えた復活の栄光を見る事ができるようになりたいと思います。