礼拝メッセージ

4月30日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「ガリラヤに行きなさい」         マルコの福音書 16章1-8節
 週の初めの日、朝早く女性たちは香料をもってイエス様が葬られたお墓に向かいました。そしてお墓について見ましたら、墓の入り口を塞いでいるはずの大きな石は転がしてあり、墓の入り口は開いていました。それでお墓の中に入ってみますと、そこには真白の長い衣をまとった青年がいまして、その青年は女性たちに次のように話しました。「イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。前に言われたとおり、そこでお会いできます』と。これが復活されたイエス様が弟子たちに初めて伝えたメッセージであって、そこには「ガリラヤでお会いできる」ということが強調されています。それでは「ガリラヤ」が私たちに与える教えは何でしょうか。
 先ず「ガリラヤ」は、イエス様と弟子たちが初めて出会ったところです。マタイの福音書4章を見ますと、イエス様が弟子たちを召してくださる場面が書かれています。その時、弟子たちは何もかも捨ててイエス様について行きました。中には「舟も父も残して」イエス様に従った弟子たちもいました。このように「ガリラヤ」というところは、弟子たちにおいては「イエス様と初めて出会った場所」であり、自分のすべてを置いといてイエス様に従ったところなのです。そしてそういう意味から、イエス様に対する信頼、初めの愛を確認することが出来る場所です。
 ところが、最初のそのような熱い心とは違って、弟子たちのイエス様に対する認識はがっかりする位のものでした。そんな弟子たちは心を堅く閉じて、やがてイエス様の受難の時、イエス様を裏切り見捨てて逃げてしまいました。そんな弟子たちをガリラヤで再び出会ってくくださったイエス様は、弟子たちに最初の出会いの時の熱い心と愛を思い出させてくださり、回復してくださったのです。イエス様は、私たちにも「ガリラヤに行きなさい」と仰ってくださいます。私たちの信仰が落ち込んで、イエス様への愛から離れてしまった時、私たちは再びガリラヤに行って、イエス様に出会い、新しい力と励ましを頂きたいと思います。そしてそのガリラヤは現在わしたちが属している教会であり、そこに集まって捧げている礼拝であることを覚えて、毎週礼拝を通して神様から愛を注がれて生きて行きたいと思います。

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