3月5日(日) 礼拝メッセージ要旨
「一匹を喜ぶ神様」 マタイの福音書18章7-14節
本日の本文の最後には、イエス様の例え話の中で有名な「迷子になった一匹の羊」が出て来ます。100匹の羊の中で一匹の羊が迷い出した時、その飼い主は99匹を山に残して迷った一匹を捜しに出かけます。そして迷った一匹の羊が見つかるとそれを喜ぶとう内容です。私たちも良く知っている例え話でルカの福音書15章3節以降からも出て来るお話しです。ところが、二つの箇所は語られた場所や時期、そして教えの目的が少し違います。本日の本文は最後の14節に「この小さい者たちのひとりが滅びることは、天にいますあなたがたの父のみこころではありません。」とありまして、共同体の重要性について強調しています。
そこで厳しく教えられていることが、つまずきを与えないようにという事です。そして他の人につまずきを与える、又はつまずきをもたらせるということは、自分が一番偉いと思って、小さな者たちを見下げることです。もし、自分の中にそのように他の人々につまずきを与えるようなものがありましたら、たとえ手足を切り捨てたり目を抉り出したりする苦しみがあるとしても、それは取り除かなければならないとイエス様は教えておられます。
何故ならその人が、たとえ小さい者であって神様が御使い用いて守って下さるほど、天においては大切な存在であるからです。そして神様は小さい者たちのひとりをも滅びることを願っておられないからです。ですから天においてそのように大切にされている隣の兄弟、姉妹につまずきを与えて信仰から離れるようにすることは何よりも重い罪になるので、どんな苦しみがあっても取り捨て抉り出さなければならないということです。神様は私たちを愛して、御子キリストをも送って下さり、私たちの代わりに十字架にかけて下さいました。それは私は勿論、私の隣にいる兄弟姉妹たちのためにも同じことです。そのような神様の愛を覚えて、小さい者をもつまずかせないような、そして隣人を愛する者に変えられて行きたいと思います。