2月5日(日) 礼拝メッセージ要旨
「どこにいるのか」 創世記3章8-13節
創世記3章では、最初の人間であるアダムとエバが神様からの戒め(創2:17)を破って、善悪の知識の木の実を取って食べてしまいます。その後、彼らは神様が彼らのために造って下さった楽園、エデンの園から追い出されるようになります。このように最初の人間の堕落からエデンの園から追い出されることまで記されている創世記3章は、聖書で非常に重要な内容を話しています。というのは、創世記3章に記されている内容は、聖書全体の中心メッセージを理解するのに必ず必要であるからです。
そんな中で、本日の本文は罪を犯した人間に神様が最初に声をかけて下さったことと、その御声に人間はどのように反応したのかということについて教えています。罪を犯したアダムとエバにかけてくださった神様の「あなたは、どこにいるのか。」という御声はどのような意味だったでしょうか。一つ目に、その御声は罪を犯した人間に自分を振り替えて見ることが出来るチャンスを与えてくださる呼びかけでした。神様の御顔を避けて木の間に隠れているアダムに、間違ったところにいることを悟らせてくださる御声だったのです。二つ目に、罪を犯した人間に悔い改めの機会を与えるものです。その後、神様はもう一を聞かれますが、アダムとエバは罪の責任を他人に転嫁しました。そこにおいてアダムは神様のせいにまでしてしまいます。結局、その罪から悔い改めず、神様を避けて自分の身を隠した人生を生きるようになりました。最後に、この呼びかけは正しい関係に回復されることを願う御声でした。そして聖書は罪に落ちている人間へのその神様からの呼びかけ、御声が記されているのです。
神様は、今も、私たちを呼び掛けてくださいます。罪人である私たちに神様から声をかけてくださるということです。そしてひとり子イエス・キリストをこの世に送ってくださり、私たちのすべての罪を背負うようにして下さいました。そのような神様の呼び掛けに素直に答え、その御前に出て行く者になりたいと思います。