2月28日(日) 礼拝メッセージ要旨
「柔和な者」 マタイの福音書5章5節
本日の聖書は八つの祝福の中で三つ目、「柔和な者」についてです。柔和と言いますと、優しい人、親切で落ち着いた雰囲気の人、または何かゆったりした人のイメージがあります。このように柔和な人とは、人と人の関係において角立たないで丸い性格であって、他人の考え方を尊重し、相手が置かれている状況を良く理解してくれる人のことだと言えるでしょう。このような外側の姿は何処からのものでしょうか。聖書において柔和というのは、神様との関係から説明されています。即ち、自分の思いではなく神様に委ねて、そのみこころに従って歩む者、その神様の導きを待ち望む者を柔和な者だと教えます。ですから神様との正しい関係の中から、全てを神様に委ねた結果、その神様への信頼から外側に現れる姿が柔和なのです。
このような柔和な人については詩篇37篇によく描かれています。柔和な人は悪者に取り囲まれている状況の中でも、ただ神様を信頼し、その状況を耐え忍びます。自らの力で解決しようとするのではなく、神様に委ねて主を待つ者として説明されています。特に詩篇37篇は「ダビデによる」と書かれていますが、自分を殺そうとするサウルに対するダビデの姿を通して柔和な姿を見ることが出来ます。ダビデはサウルのことを自らの力で解決しようとするのではなく、耐え忍んですべてを神様に委ねました。そして柔和な生き方の最高の模範はイエス様が残して下さいました。すべてを正しく裁かれるお方に委ねて、ただ神様が喜ばれることに従って十字架への道を歩まれた、その姿が柔和な生き方なのです。
イエス様の柔和な姿を模範にして、どのような場合でも耐え忍び、神様だけを信頼し、全てを委ねて神のこどもとして歩んで行きたいと思います。クリスチャンとして神様との正しい関係の中で、自分の貧しさを正しく認識して、他人に対しては愛と忍耐と親切をもって行なう者になりたいと思います。