2月20日(日)礼拝メッセージ要旨
「帰って来る神の箱」 Ⅰサムエル 6章1〜16節
イスラエルはペリシテ人との戦いで負けてしまい、神の箱をも奪われました。それはイスラエルに大きな衝撃でありまして、祭司エリの家で生まれた子の名を「イ・カボデ」即ち、栄光はイスラエルから去ったとつけました。
ペリシテ人は神の箱を奪い自分たちの町に帰って来まして、神の箱を戦利品のようにダゴンの神殿におきました。そのようにして自分たちの勝利を祝い喜ぶことでした。しかしダゴンの神殿の中では、ダゴンが倒れていたりダゴンの頭と胴体が離されていたりして神さまの力が現れていました。
そして神さまの力はペリシテの町々にも現れました。5章6節に「主の手はアシュドデの人たちの上に重くのしかかり、アシュドデとその地域の人たちを腫物で打って脅かした。」とありますが、ガテという町にも同じことが起こりました。そしてペリシテにおいては5章11節〜12節に「町中に 死の恐慌があったのである。神の手は、そこに 非常に重く のしかかっていた。死ななかった者は腫物で打たれ、助けを求める町の叫び声は 天にまで上った。」と書いてあります。
そのような中でペリシテ人たちは神の箱をイスラエルに送り返すことにしました。それで一台の新しい車を準備して雌牛2頭を繋ぎました。ところがこの雌牛はくびきをつけたことのない、さらには乳を飲ませていた雌牛でしたが、その子牛とは引き離しておくということでした。このように準備しておいて、2頭の雌牛がイスラエルに行くなら今までのことが神さまによることである、ということでした。そして2頭の雌牛が行くがままにして置きましたが、2頭の雌牛はイスラエルのベテ・シェメシュに進んで行きました。それも右にも左にもそれることなく真っ直ぐに進んで行きました。
これは間違いなく神さまの力、すべてを支配し導いておられることの現れです。ペリシテの地において起こった出来事、そして今日の本文の出来事を通してペリシテ人は神さまの力を知り、神さまは御自らご自分のご栄光を表されのです。そして神の箱が帰って来ることを見たイスラエルの民は大変喜ぶことでした(13〜15節)。ご自分の民として選んで下さったイスラエルをお捨てにならない神さま。いつも、いつまでも彼らと共におられ、守り導いて下さる神さまの恵みを覚えることができます。神の箱を奪われ希望を失い絶望に陥っていたイスラエルでしたが、この出来事の通して慰めを頂き、心から喜ぶことが出来ました。私たちもすべてを支配しておられる神さま、私たちを守り導いて下さる神さまを覚えまして、その神さまを恐れ、その神さまのみを礼拝する者になりたいと思います。