2月19日(日) 礼拝メッセージ要旨
「大胆に恵みの御座に」 ヘブル人への手紙4章14-16節
ヘブル人への手紙は本来はユダヤ教でしたが、イエス様を信じてクリスチャンになったユダヤ人のクリスチャンに送られた手紙です。彼はユダヤ人でありながらクリスチャンになったことで、同族のユダヤ人から、そしてその社会から完全に追放されて迫害の中で苦しめられたことです。その暗いトンネルの終わりは何時出て来るのか分からないまま、絶望的な状況が続いていたのです。そんな中で、ユダヤ人クリスチャンの中から信仰を捨ててユダヤ教に戻っていく人々が起こり始めたのです。そのような苦しみと悩みの中にいる神の民に励ましと希望を与えるために、そして間違った選択をしないように、手紙が書かれたのです。
しかし今日の私たちも同じです。信仰の歩みの中で失敗する時があれば失望する時もあります。弱くて疲れて倒れる時もあれば、寂しい時もあります。そのような時に、本日の本文は私たちに、偉大な大祭司であるイエス様がおられることを覚えて、その恵みの御座に大胆に近付いて行く事を教えています。そのために、私たちは次の二つのここを良く覚えなければなりません。一つ目は、イエス・キリストだけが唯一の仲介者であり偉大な大祭司であることを堅く信じることです。何故なら、真の大祭司であるイエス様こそ、私たちの寂しさ、悩み、苦しみや抱えている問題などのすべて、そして十分に存じておられ助けて下さるお方であるからです。二つ目に、私たちは恵みの御座に大胆に近付いて行かなければなりません。神様は私たちのために満ち溢れる恵みを用意してくださり、その恵みを御前に出て来る人々に与えようとされます。その神様の子どもである私たちは、その恵みの御座に近付いて行けばいいのです。そして近付いて行けるのは、私たちの偉さや義、または力の故ではありません。ただ、神様と私との間に偉大な大祭司であるイエス様がおられるからです。そのお方が私たちの見方となってくださって恵みの御座に近付くことが出来るようにして下さるからなのです。私たちの皆が、ただそのお方を見上げて、いつも恵みの御座に近付いて行き、私たちに与えられた信仰の歩みを最後まで歩んで行く者となりたいと思います。