礼拝メッセージ

12月7日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「新しく生まれる」                           ヨハネの福音書 3章1-8節

本日の聖書にはニコデモという人が出て来ます。彼はパリサイ人で、ユダヤ人の指導者であると説明されています。当時のパリサイ派というのは、モーセ五書と旧約時代からの言い伝えの戒めを厳しく守り、伝統と儀式を大事にする人たちでした。ですので、彼も生活のすべてにおいて当時の規則を厳しく守って生きていた人であったと思われます。また指導者というのは、当時のイスラエルの最高議会であるサンヘドリン義会の議員という意味であって、社会的地位も名誉もある人であったということが分かります。ニコデモは当時のユダヤ社会において大きな影響を与え、多くの人々からも尊敬を受けて、学識も非常に優れた人であったのです。

そのようなニコデモがイエス様のところの訪ねて行って、イエス様がなさっていることを「しるし」と言い、そのようなことは神様がともにおられなければ出来ないと言いました。これは、イエス様を神様としてちゃんと認めたということです。ところが、このようなニコデモの話しに対して、イエス様は「新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません」と言われました。このようなイエス様の答えには、ニコデモの話しに頷きながらもそのしるしが分かるためには新しく生まれなければならないということを教えているのです。そしてニコデモの理解を助けるために、聖霊のみ力によってでなければ、決して神の国には入れないと説明なさって、その聖霊の働きを風に例えて説明してあげました。

この時ではありませんが、ヨハネ19章以降を見ますとニコデモはイエス様を信じるようになったと思われます。かつての彼は立派なパリサイ人で、多くの人々から宗教的道徳的に尊敬される人でした。しかし、そんな彼にもイエス様の話しは難しいものだったのです。しかしみことばを聞いた時、聖霊のみ力によって新しく生まれ変われて、やがてはクリスチャンになったのです。ですので聖書のみことばに聞く時に、御霊が働いてくださるようにと、いつも祈りながらみことばに聞いて行きたいと思います。

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