12月16日(日)礼拝メッセージ要旨
「謙遜と平和の君」 ミカ書5章2〜6節
本日の本文は、キリストがベツレヘムでお生まれになる、という予言の代表的な箇所です。神様は預言者ミカと通して予言のみことばを与えてくださいますが「ベツレヘムでイスラエルの支配者になるものが出て、彼の力が地の果てまで及び、平和が与えられ、アッシリヤから救ってくださる」ということでした。ミカはイスラエルの暗闇の時期に活動した預言者です。時期的に北イスラエルはアッシリヤによって滅び、多くの民は捕虜になりアッシリヤに連れて行かれました。そして南ユダもアッシリヤやバビロンなどから侵略を受け、大変な時期でした。そのような時に、神様はイスラエルの回復とともにメシヤについての予言のみことばを与えってくださったのです。
そのメシヤは謙遜なお方としてこの地に来られます。本文の2節によりますと、イスラエルの支配者になる者がベツレヘムから出てきます。ベツレヘムはダビデの町ですが、イエス様が生まれる頃には田舎の中での田舎でした。神であられるキリストが人となってお生まれになる、それも誰からも注目されないベツレヘムでお生まれになるということは、謙遜なお方としてこの地に来てくださるということを現していることです。
そしてキリストは平和をもたらすお方としてこの地に来てくださいました。私たちの敵である悪魔は、吠え猛る獅子のように、食い尽くすものを捜し求めながら歩きまわっています(Ⅰペテロ5:8)。このキリストこそ、悪魔のすべての力を打ち砕かれ、ご自分の民を救ってくださり、完全な自由と平和を与えてくださるお方です。また、堕落し罪を犯し続けて神様から遠く離れていた私たちに、神様の敵となった私たちに神様との和解を与えてくださるお方です。
クリスマスの時に、私たちは何を喜ぶでしょうか。謙遜と平和の君としてこの地に来てくださいましたキリストを喜び、そのお方に学んで謙遜な姿でへりくだり、平和をもたらす者になりたいと思います。