11月27日(日) 礼拝メッゼージ要旨
「朽ちぬ愛」 エペソ人への手紙6章21‐24節
本日の本文をもってエペソ人への手紙も最後になります。この最後の部分において、パウロはこの手紙をエペソ教会の聖徒たちに届ける「テキコ」という人物について説明します。それは、この手紙がパウロによって送られたことに間違いないという事実を説明することでもあって、いわば手紙の印章を押すようなことでもあります。そしてそれと共に最後には、この手紙を受け取って読むすべてのクリスチャンへの祝祷が書かれています。
先ず、この手紙を託されたテキコについては「主にあって愛する兄弟であり、忠実な奉仕者である」と説明しています。テキコは使徒の働き20章4節に出て来ますが、その時はパウロの第三回目の伝道旅行の時です。その時からテキコはパウロの側にいてパウロと共に福音のために働いて来たと考えられます。そしてパウロがローマの獄中にいた時はパウロからの手紙を其々の教会に伝えることは勿論、パウロの代わりに教会を訪問したりしました。このようにパウロの側にいる時はパウロに仕え、その必要に応じてパウロの手紙を代わりに伝えたりしてパウロの手足となった人物であったのです。そのようなテキコを送ったのは、手紙とともにエペソ教会の聖徒たちがパウロの様子を知り、また彼によって心に励ましを受けるために、ということでありました。手紙を通してパウロの状況を知ることが出来るとしても、その側でともに生活をしていて、パウロと共に福音のために勤めていたテキコの口から直接パウロの話しを聞くことはエペソ教会の聖徒たちにより大きな力と励ましになったことに違いないと思います。それと共に、パウロにとってあれほど大事な人を送ってくれたということからもエペソ教会の聖徒たちには大きな励ましになったのです。
そして最後の祝祷においては平安と愛、そして恵みがありますように、と祈ります。そこで最も強調されたのは「朽ちぬ」という言葉です。私たち皆が、人生の最後の時まで限りない愛を頂いて朽ちない愛をもって主イエスを愛する生き方を生きて行きたいと思います。そしてその愛を日々の生活の中で表わし実践して行く者となりたいと思います。