11月17日(日) 礼拝メッセージ要旨
「恐れからの解放」 ルカの福音書12章32節
「恐れるな、小さき群れよ。」短い言葉です。主イエスが最もよく繰り返された言葉のひとつが、この「恐れるな」でした。嵐に悩む弟子たち、不信仰のために水中に溺れそうになるペテロ、群衆に取り囲まれて、たじろいでいる弟子たち、罪の力に打ち倒されて、どうしようもなくなっている者たちに、「恐れるな」「恐れることはない。」と、その恐れの中から立ち上がるようにと、何度でも声をかけて下さった主イエス。 「恐れる」ということは、人間の弱さが最も正直に現れる場面でもあります。その恐れから解き放たれる道を作ってくださるため、主イエスは、全存在を賭けられました。十字架と復活はその道の完成であります。「恐れるな、小さき群れよ」と主イエスは言われました。小さいから恐れるということがあるのです。この時の弟子たちの群れは小さかったのです。自分たちの小ささに恐れを抱いていたのです。これは弟子たちだけの問題ではありません。私どもの生活にいつも見えてくる小ささです。その小ささのゆえに恐れるのです。主イエスはそういう私どもの心に向かって言われます。「恐れるな、小さき群れよ。」と。「あなたがたを大きくするから、心配するな。」とは言われません。「「恐れるな、小さき群れよ。」であります。それはいったいどういうことなのでしょうか。その理由は「あなたがたの父である神は、喜んであなたがたに御国をお与えになるからです。」「小さき群れ」つまり私たちを御国を与える対象として、父なる神が選んでくださるのです。よき父は、この小さき群れに天からの霊の分け前、すなわち神の国を下さるのです。ですから何はともあれ「神の国」を求め続けるのです。それは神への服従と神への礼拝を大切にすること、そして、それを、キリスト者としての自分のなすべき最高の職務とするということなのです。