礼拝メッセージ

10月12日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

『私の人生の主人』              マタイの福音書 19章16‐22節

人間は誰もが死後のことについて、あるいは永遠の命について考えます。本日の聖書に登場する若者は、永遠のいのちについて悩み、それを得ようとしました。そしてイエス様のところに来て、永遠のいのちを得る方法を質問しました。

この若者について聖書の説明を見ますと、彼はお金持ちでした。そして社会的にも高い地位に上り、イスラエルの昔からの戒めを良く守り、他の人々から見ても非常に正しい生活をしていました。彼は自分の生活に足りない物がない人でした。世の人々が一所懸命手に入れようとしていた物をすでに持っていたのです。若い年であるにもかかわらず、何一つ足りない物はない人であったのです。すでに成功した人生を生きている人であり、より高い成功に向かって走っている人だったと思います。

そしてこの若者は、他の若者とも違いました。若い年に永遠のいのちについて悩む人は多くないと思います。普通は永遠のいのちより現在の生活に大きな関心を持ち、自分の人生の成功により大きな関心を持っていると思います。ところが、この若者は永遠のいのちについて悩み、イエス様がその悩みを解決して下さるお方であると思い、その前で跪いて質問をしているのです。

このような立派な若者に向かって、イエス様は「あなたの持ち物を売り払って貧しい人たちに与えなさい。」と仰いました。イエス様は彼の外面の姿ではなく、内面をご覧になりました。足りない物は何もないように見える若者に、永遠のいのちを得るためには、なくてはならないたった一つが欠けてありました。それは何よりも神様だけを大切にする事です。この若者にとっては、神様より自分の財産が大切なものでした。それを知っておられるイエス様は「あなたの持ち物を売り払って貧しい人たちに与えなさい。」と仰ったのです。

今の人生の主人は誰でしょうか。今まで自分自身が自分の人生の主人であったならば、神様を人生の主人として受け入れましょう。それは、他の何よりも、誰よりも神様を大切にすることです。

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