1月14日(日) 礼拝メッセージ要旨 青木稔牧師
「労苦の中で喜びを見出す人生」 伝道者の書2章22節~26節
人生には多くの労苦があり、思い煩いがあります。仕事や人間関係、病気や老いること、更には、愛する方との死別、そして自分自身の死。どんなに労苦して得たものも、やがては、すべてを残して死んでいくことになります。このままでは、人生の意味や目的を見出すことができず、しかも、本当の希望、確かな人生の拠り所を見つけ出すことも、難しいかも知れません。
イスラエルの王にまで昇りつめたソロモンは、すべてをむなしいと語りました。しかし、それが彼の人生における結論ではありませんでした。ソロモンは、光なき人生の虚しさから、まことの光を見出したのです。旧約聖書の伝道者の書2章24節には次のように記されています。
「人には、食べたり飲んだりし、自分の労苦に満足を見いだすよりほかに、何も良いことが
ない。これもまた、神の御手によることがわかった。」
ソロモン王は真の神から離れ、いつの間にか自分中心の生き方を歩んでいました。しかし、もう一度、神に目を、心を向けたのです。そこに、自分の人生の目的や意味があることを見出したのです。
私たちの人生や仕事が、常に、自己中心であるならば、或いはまた、私たちが心配することが、自分に何ができたかという事だけなら、ソロモンのように、人生に失望し、虚しさを覚えるでしょう。けれども、もし、私たちの人生や仕事の中心が、天地万物を造り、私たちに命を与えておられる真の神であったのなら、そこには希望があります。なぜなら、神は、私たちの命と働きを、神のご計画のために用いられるからです。
新しい年を迎え、私たちの人生について聖書の御言葉からご一緒に考えたいと思います。神と共に生きる人は、必ずや、労苦の中で喜びを見出す人生を歩むことになることを…。