1月29日(日) 礼拝メッゼージ要旨
「変貌の山」 ルカの福音書9章28‐36節
本日の本文はイエス様の御姿が変わったことから「変貌の山」と知られている箇所です。本文によりますと、祈るために山に登られたイエス様は、祈っておられるとその姿が光り輝くように変わりました。そして驚くことはそれだけではありませんでした。光り輝く姿に変わったイエス様のそばに、モーセとエリヤが栄光のうちに現れて、イエス様とモーセ、エリヤの3人で話し合っておられたのです。そしてその話し合っておられた内容とは、エルサレムでのキリストの十字架のことでした。
このような光景を目の前にしていた3名の弟子たちがいました。それはペテロとヨハネ、ヤコブであって、彼らは以前にも3名だけが選ばれてイエス様が行なわれる奇跡を見たことがありました。この時も、イエス様はこの3名の弟子を選ばれて栄光に輝くご自分の御姿とモーセとエリヤの会話の内容から、これから起こることについて教えて下さろうとしたのでしょう。しかし、ここででも弟子たちはイエス様の教えより自分の考えに耳を傾けるのでした。光り輝くイエス様の姿と栄光のうちに現れたモーセとエリヤの姿は見ましたが、その中で話されていたことについては気づくことが出来ませんでした。イエス様はモーセとエリヤとともにこれからの十字架の苦しみについて話し合っておられたのに、弟子たちはただ今の状態が素晴らしくてそこに留まっていたいということでした。弟子たちがそう言っている時に、雲がわきおこって彼らは雲に包まれるようになり、その雲の中から「彼の言う事を聞きなさい。」という神のみ声が聞こえて来たのです。
この時、弟子たちが考えていた栄光とはこの世での支配や力のようなものでした。しかしイエス様をモーセとエリヤが話し合っていたのは十字架の道でした。それを知らなかった弟子たちに神様は「彼の言う事を聞きなさい。」仰って下さったのです。自分の考え方を捨てて、ただ、イエス様の教えに聞く者になりたいと思います。