1月19日(日) 礼拝メッセージ要旨
「悔い改めへの招き」 ルカの福音書13章1~5節
3月11日という日付は、東日本大震災という、地震、津波、原発事故の三重の惨事に見舞われた出来事と固く結びついて、決して忘れることができない日付です。あの時、私たちは、なぜそのような不幸な事件が、この世の中に起こり、なぜそのような大災害になったのか。後からどう説明しても、この深刻な問題を前にして、茫然と立ち尽くすだけでした。それと同じニュースが、神の審きを語る主イエスのもとに届いたのです。ガリラヤからの巡礼団の何人かが、エルサレムの神殿内でピラトの兵士たちによって殺され、その血が彼らが献げようとしていた、犠牲の動物の血に混ぜられたのです。さらにシロアムの塔の崩壊という、突然の事故によって18人が死んだというのです。前者はある程度予測され予期された人災であり、後者は全く予期せぬ不慮の事故で自然災害でした。しかし主イエスはこれらの出来事について、その意味を分析したり、説明したりはなさいませんでした。ただ結論のことばとして「わたしはあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めないなら、みな同じように滅びます。」(ルカ13:5)と言われるだけです。この言葉は主イエスにとっては大切な言葉でした。3節、5節と繰り返し語られた言葉です。ここで主イエスは私たちに180度の転換を求めておられるのです。それは「いのちに至る悔い改め」と言うことができます。「悔い改め」は神の贈り物です。永遠のいのちを保証する霊的な恩恵の一つです。それは神の驚くべきあわれみです。そのため神は、そのひとり子イエス・キリストをその使節としてお送り下さり、人々に悔い改めて信じなさいと呼びかけ、彼らを神のもとに導くために骨折って下さいました。その主イエスの究極の姿がキリストの十字架だったのです。