1月18日(日) 礼拝メッセージ要旨
「霊的な祝福」 エペソ人への手紙1章3-6節
パウロはローマで牢屋に投獄された状況でこの手紙を書きました。しかしそのようなパウロが挨拶の後、最初に話したのは「私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。」ということです。そしてその言葉を始めて、一回も休まずに14節まで一気に神様の恵みとそれに対する感謝を表しています。3-14節は、新約聖書の中で一番長い文章であって、とても力強くて生々しい表現で神様を賛美しているのです。
パウロは、たとえ牢屋に閉じ込められていたとしても、そのような自分の状況に縛られているのではなく、彼の内面には神様による喜びと感謝の告白でいっぱいになっていたのです。これが今日の私たちにパウロが見せてくれるクリスチャンの姿であると言えるでしょう。これが2節で言われているクリスチャンに与えられた「恵みと平安」であるのです。
どのようにして使徒パウロは獄中でも、神様からの恵みと平安で喜び、神様をほめたたえる事が出来たのでしょうか。それは、天にあるすべての霊的祝福というものがどういうものであるかを知っていたからです。そして、その霊的な祝福とは、この世界を造られる前から私たちを選んで下さったということです。そして、神様の御前で聖く傷のない者として下さるためであります。
私という存在は神様がお選びになるようなことは、何も持っていません。神様に選ばれるところか、むしろ自分の罪によって滅びる事が当たり前の存在でありました。しかし、神様はこのような私を選んでくださり、ご自分の子どもとしてくださる素晴らしい恵みを与えて下さいました。この霊的祝福は値なしに与えてくださる神様の恵みなのです。このような神様の恵みを覚えている時、私たちも神様を賛美せずにはいられません。パウロのように、私たちの状況、周りの環境、目に見える多くの苦難などがありましても、その中で神様に賛美をささげる者になりたいと思います。