礼拝メッセージ

1月10日(日)礼拝メッセージ要旨

 

「名をあげようとする人間」             創世記 11章1〜9節
「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」ということわざがあります。人は昔から自分の名をあげようとし、この世に名前を残したいと思うとことがあります。本日の本文は「バベルの塔」で有名な内容ですが、ここでも人々は「名をあげよう」としていたことが分かります。神さまから離れ、神さまのいない世界を作り上げようとする人間、そのような人間に対する神さまのお姿について本文を通して考えてみたいと思います。
ノアの洪水の後、地にはノアの家族の8人だけが残るようになりました。そのノアの家族に神さまは「あなたがたは生めよ。ふえよ。地に群がり、地にふえよ。」と語られ、人々は地に広がり始まりました。人間の平均寿命は洪水の前よりは短くなりましたが、それでも300年以上でありましたので人々は早く地に広がり、人々が段々多くなっている中で本文の「バベルの塔」の出来事が起こったのです。
まだ一つの言葉を使っていた人々は、一つの思いを持っていました。そして人々は、「シヌアルの地」ところを見つけ、そこに定着するようになったのです。その姿について聖書は「人々は東へ移動した(新改訳2017)」と書いてあります。それは地理的な意味もありますが、神さまから離れ、自分たちの力だけで町を作ろうとする意味もあります。そのような思いで「シヌアルの地」を見つけた人々は、そこで煉瓦と瀝青を使い始め、より良い暮らしをするようになったのです。そこで人々は「頂が天に届く塔を建て、名をあげよう」としたのです。そしてその心の中で思っていたことは「我々が全地に散らされるといけない」ということでした。それは神さまからの命令に真っ向から否定するものでありまして、それをご覧になった神さまは、人々の言葉を混乱させ、互いにことばが通じないようにされました。その後、人々は地の全面に散らされるようになりましたが、しかしそれによって人々は「生めよ。ふえよ。地を満たせ。」という神さまの成し遂げられるようになります。
神さまから離れ、神さまを捨てようとする人間。そのような人間ですが、神さまはその人々を変えてくださり、ご自分のみこころを成し遂げて下さいます。私たちも神さまによって変えられ、今は神の民となり、神さまのみこころに従って歩めるようになりました。そのようにしてくださった恵みを覚えて、今週も神さまのみこころにしたがって歩む者になりたいと思います。

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